No.256：最終試験くじら 下巻| 公演のために安武市を訪れた旅芸人・睦。初めて来たはずなのに、彼はその街にも、出会う人々にも不思議な既視感を覚える。世話焼きの胡桃、お調子者の誠一郎、空を飛べる不思議な先輩・仁菜。みんな以前に会っているような気がする。なかでも、病欠から復学してきたばかりの少女・さえには、妙なときめきすら覚えるのだった。みんなで騒がしく過ごすうちに、彼はさえと打ち解けていく。ふたりだけで水族館ヘデートにでかけるほどになるのだが…。 |
No257：D.C.P.C. 〜ダ・カーポ〜| 珍しく早起きをした純一。義妹の音夢といとこのさくらの3人でのんびり登校してみると、なんと教室の中に女子の制服を着たピンクのくまが！ クラスメートの眞子から彼女が和泉子という同級生だと説明されるが、純一にはくまにしか見えない。それを寝不足のせいにし、彼は保健室でひと眠りすることに。しかし、目覚めて見た和泉子は、やっぱりくまのままだった。気にせずに接することにした純一。親しくなるにつれ、彼女のことがかわいく思えてきて…。 |
No.258：ホームメイド 下巻| 祖父が倒れたことにより、芹人は慌ただしい日々を送ることになった。さらに夜ごと夢に見る過去の記憶も、忙しい芹人を悩ませていた。家では妹の桜美がメイドとしての仕事を覚え始め、がんばって働いている。もうメイドなのだから、お兄ちゃんとは呼ばないと言われ、寂しい思いに包まれる芹人。そんな時、林海学園と白鷺館が他人の手に渡る危機が訪れる。芹人は金策に走り回るが、解決策は見つからない。だが、ある夜桜美が部屋を訪れて重大な告白を…。 |
No.259：処女はお姉さまに恋してる| 祖父の遺言により、伝統あるお嬢様学院に女装して通うことになった瑞穂。完璧な美貌と立ち居振る舞いから、全校生徒から「お姉さま」と呼ばれるエルダー・シスターにまで推薦されてしまい、少女たちの注目を集めることに。そんななかで出会った紫苑という名の少女に、男であることを知られてしまうが、秘密を守ると約束してもらうことができた。それからも女子校での生活をなにかとフォローしてくれる紫苑に、瑞穂は不思議な友情を感じるのだった。 |
No.260：脅迫２| 咲は教師の柘植との交際を、友人や双子の姉の繭にも秘密にしていた。しかし、柘植と出かけた海水浴場で、デートの様子をひとりの男に目撃されてしまう。数日後、柘植だとばかり思っていた相手に、ホテルで襲われる咲。柘植そっくりなその男･冬哉は、なぜか彼を激しく恨んでいた。純血を奪われ、弱みも握られてしまい、繭や友人たちまでが冬哉と仲間によって凌辱される、絶望的な日々。咲はやがて、冬哉と自分との意外な接点や、過去を知ることになり…。 |